Etsy Meetup!のおはなし。-創造するということ-

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アメリカを本拠地に、世界2,000万人が登録している会員制販売サイト、Etsy
(「エッツィー」と読みます)
日本でアメリカの通販サイトというとebayが知られていますが、Etsyでは主にハンドクラフトアイテムが購入できます。

わたしは2009年からEtsyに登録をしていますが、昨年こちらの“セラー”となり、活動を始めました。 つまり「お店」を持つことができたというわけ。
(今のところ価格設定がUSドルなので、海外のお客さまをメインにしています)
そのEtsyから、「日本在住のセラーさんを集めて交流会をするよ!」とご案内をいただいたので、出かけてまいりました。
2011年にも交流会があったのですが、当時はまだセラーではなかったし、3年近くたってEtsy自体もだいぶ変わったのでちょっとドキドキ。


わたしは比較的時間が自由に使えるので「設営のお手伝いしますよ」とご連絡。 そうして出かけた、都内のスタジオは…


etsyあらステキ!
アメリカ本部との橋渡し役のAさんによると、「会場のかたがすでにセッティングしてくれて…」とのこと。
ということで、開場の時間までアメリカ幹部のかたや中心メンバーのかたとお話することができました。


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幹部のかたにこのブログやEtsyサイトを見ていただくと「Lovely!」「Nice!」と言ってくださって、それだけでもう充分だったのですが、ネットで物を販売することの意義、その方法論などもおはなしできました。 最近話題のstores.jpやBASE、creema、iichiなどの販売サイトを絡めたおはなしもできました。

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3年前の交流会で良くしてくださった有名バッグ会社の社長さんとも再会。
(今でもBellasのカップケーキを買いに行ってくださっているそうです。涙)
実はちょっと悩んでいた、「オリジナル」とは何か、といったデザインの定義や、ハンドクラフトで利益を得ることの方法論についてなども、いろいろとアドバイスをいただきました。嬉しかったです。


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参加者は日本人と外国のかたと半々ぐらいだったでしょうか…。
全員とおはなしするのは難しかったですが、自分が作っているものを見せ合って、ほめあって、悩みを打ち明けて…と、日本人だけのテヅクリストとの集まりとはまったく違う、非常にオープンな空気が流れていました。

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わたしのささやかな希望ですが…この交流会を月1回とか、ふた月に1回とか、定例化できたらステキだな。


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実はこの日はわたしの誕生日だったのです。それがわかると、ブルガリアのIちゃんが急に「Happy Birthday~♪」と歌ってくれてなんと幹部の皆さんまでも手拍子。日本語でオメデトウ!と言ってくださいました。
ずっとメールだけでやり取りしてきたKさんにお会いできたのも、本当に嬉しかったし、たった1日でこんなに大勢のテヅクリストさんと仲良くなれたのが、何よりのプレゼントでした!


etsyそのあと、時間がある数名のセラーさんを誘って、夜のお茶会。
カメラのこと(写真の撮り方)、お店のコンセプトのこと、発送方法のこと…みんな抱いている悩みはおんなじで、「もっとこうしたほうがいいんじゃないかな」、「あ、こういうのはどう?」、「わたしはこうしてるよ」などなど、わかる人・気付いた人がアドバイスをしてあげる、そんな優しい時間でした。

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クラフトをやっている中には「自分のお客はわたしのもの、あなたのお客もわたしのもの」となりがちな人もいます。でも、ここにはそういう雰囲気はまったくなかった。いい意味で、それぞれが自信を持っていて、お互いを励ましあう、そういう見えない仲間意識のようなものが見えました。
(そして久しぶりに大笑いしました!!もう楽しくって!)


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…これから先、わたしも、これを読んでくださっているあなたも、ハンドメイド作品をネットを通じて購入する機会が増えることと思います。「ハンドメイド」という、アナログに聞こえがちなものでさえ、デジタルで手に入れる、そういう時代になったのです。
そのときに重要なのは、同じキャンドル、同じアクセサリーに見えても、それを作っているのがどんな人なのかを見極めて選ぶことなのではないでしょうか。
髪を切りに行くにも、合う美容師さんとそうでない美容師さんがいると思います。ミュージシャンだってそう。バリスタだって、コーヒーを淹れる技術だけではダメです。ワークショップの主宰者(=先生)も。
本当に、いろいろなかたがいますから…その人が生み出しているものにだけ注目するのではなく、その人がどんな言葉を紡ぐのか、どんなふうに空気を読むのか、どう人と関わっているのか、そんな、見づらい部分を見極めるのが大事な時代です。
「どんな思いでその人がその活動をしているのか」、「何を目的にそれを作っているのか」、なかには「その原料はどこから来ているのか」が気になるかたもいるでしょう。それらを知ること。 つまり購入者は作品(=商品)の見た目だけでなく、それを生み出した者の人となり、そこにもこだわりを持つべきです

つくり手のほうも、もっと自信を持っていいと思います。
たとえ作っているものがおなじ「アクセサリー」でも、作る人間が違えば生まれるものも違います。使う素材や技法が同じでも、組み合わせは何万通りですし、仕上がりには個性が出ます。
(これは、ワークショップでわたし自身、毎回目から鱗の思いです)
何より、作品に込めた想いが、つくり手によって違ってきます。そしてそれはやっぱり作品に現われるのです。同じ人間が同じものを作ったときでさえ、そのときの気分で出来上がりが違うのですから。
手料理や、日々のお化粧と同じことです。

つくり手であるあなたは、きっと苦労していることと思います。どうすれば見る人に伝わるか。いくらの値段をつければよいか。ほかとの差別化に何をすべきか。きっと、そんな自分をもっと知ってもらったほうがいいもっと発信していい。ブログでも、ツイッターでも、instagramでもそれは伝えることができます。ワークショップを開催して伝えることもできるはずです。それがまた発表の場にもなり、その活動自体があなたの個性になるはずです。

(ちなみにEtsyには各セラーが“About”というページを持っており、どんな人がどんなポリシーでものを作っているのかを知ることができます)

長くなりましたが…とにかく楽しく、そして有意義な日となりました。

このような機会を与えてくださったEtsy teamのみなさまに深く感謝申し上げます。
また、セラーのみなさま、そしてこれをご覧くださったテヅクリストさん、お客さま、読者のかた、学生さん、美容師さん、写真家、ミュージシャンのかた、主婦のかた、料理人さん、ダンサーのかた、何かの先生、その枠におさまることのない、いろいろな業界のみなさま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



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